本文へ移動

みやもっちゃんのひとりごと

【みやもっちゃんのひとりごと No.141】

2021-01-04
感謝
 一人で暮らす生活に慣れている私も、自分自身に高齢者という看板を
国から頂くようになってからは離れて暮らす母の事が心配でしょうがない。
コロナで始まりコロナで終わった2020年。
会おうにも会えずせめてケイタイがスマホであれば顔を見て話す事も出来るのだが
そこはそこ、ガラケーがやっとな人なので、声のトーンで近況、体調を理解すると
いったそんな一年だった。厳しいコロナ禍において、施設に親を預け面会もままならず
認知症が進んだとかいう悲しいニュースを見るにつけ心が痛んだが、それとは別に
私の心には安堵もあった。

 40代にしてその時代にはめずらしく離婚を経験し、小料理屋の女将として自由気ままに
暮らしている様にしか見えない母に心からありがとうと言った事はなかったかも知れないが、
昨年ばかりは違った。チョコチョコと病気はしたものの大事には至らず店を潰す事もなく
踏ん張り生きている。
「お母さんがボケないでいてくれるから、私達姉妹も介護しなくていられるし、
それぞれの地で自由に暮らせている。元気でいてくれてありがとうね。」
少々のワガママは目をつぶり一人で頑張ってくれている、それだけで十分!と、
わが母に心からありがとう!!を伝えた。
その言葉の唐突さに面食らったのか、テレたのか…いつもの母ワールドなのか(笑)
「あのさ~持続化給付金の書類は意外と簡単だったからスムーズに手続き出来て
助かったけどね、市の助成金の書類はもう大変でね、お客様の司法書士の先生に
いろいろ聞いて3回もやり直したけどやっと出来たとよ!」と自慢気。
「さすが!」とほめると
「私ってさ、メモをちゃんと取るクセがついてるし、お金の計算も毎日自分でするやろ、
もちろん確定申告もするけん、ボケないとやろね~~ウフフ」

 何年か前までは『今だ女性』を意識していたのか、
年令を聞かれるのを嫌がる節があった母が「今年の春は90才になるよ!」と
自信満々さが伝わって来て笑える。
何だかんだ言って年の始めに毎年母から生きるパワーを頂いているのは事実だ。
感謝 感謝で今年もスタートです。

今年もよろしくお願い致します。
 

株式会社トータル 長崎支店 

(宮本佐代子)
 


TOPへ戻る