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みやもっちゃんのひとりごと

【みやもっちゃんのひとりごと No.144】

2021-04-05
使い尽くす
 ひとりごとを書き初めて12年余り、内容が乏しく、片寄りがある事はお許し願って
初めの頃より身の回りで起きてる自然の変化だったり、必要以上の物にあふれた
生活だったり、その為断捨離が必要だったり、つまり地球にやさしくない生活の
あり方の反省も含め、ここの所も環境を意識したつぶやきが多くなって来ました。

 2019年スウェーデンのグレタトゥーンベリさんの怒りの演説、あの顔、あの声、
あのパワー、そしてあの若さは衝撃でした。苦痛なく楽しくシンプルライフを
心がけるには、他にどんな方法があるのか(2月号にも書きました)そんな事を
調べる事、それさえも楽しい時間となり、今や江戸の庶民の暮らしを知るのに大はまり!
チョコット、チョコットのマイブームです(笑)

 江戸庶民の賢さが光る生活スタイルの一例をご紹介しましょう。
『新しい循環型社会のヒントは江戸にある』とさえ言われる程スゴイです。
その1つが着物。着物は徹底的にリサイクルされた。洋服と違って、ご存じの通り
細長い一反の布から作られているので、体に合せて裁断する事もなく、端切れが
ほとんど出ない。大き目に作り腰や肩を縫い上げ、成長と共にその部分をほどき、
上の子から下の子へと繕いの跡や、すり切れた所が目立つ様になると寝間着、おむつ、
雑巾となる。ここまでは私も想像ついたのですが、その先がまだあった。ぼろ布に
なったら、かまどや風呂釜の燃料となり、燃えつきて灰となる。その灰を『灰買い』
なる商人が買い集めて農家には土壌改善肥料として、酒造りでは麹菌の増殖に、
陶器屋では上薬として、染物屋では藍染用薬に徹底利用したそうです。灰買いは
「へっつぅーいなおし、へっつぅーいなおし。灰はたまってございませんか、
灰屋でござ~い」と声を掛けながら長屋を廻る結構大変な仕事だった様ですが、
定期的に灰市が立ち、その周辺には灰問屋もあり、けっこうな商売だったとか、
それが今は、次から次へと家電や電子機器が使われ再利用される事なく廃棄されたり
死蔵となったりする始末。

 捨てない幸せ、使い尽くす満足を食品ロス問題研究家が「あるものでまかなう生活」
と言う本の中で教えてくれてます。今一度、使い尽くす事を徹底したい物です。
捨てる物ではない品、使い尽くせてない品、物は次世代へ渡す事が出来ると最高ですよね。

保険だってリサイクルが必要な時があります。 

株式会社トータル 長崎支店 

(宮本佐代子)
 


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