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みやもっちゃんのひとりごと

【みやもっちゃんのひとりごと No.155】

2022-03-01
同じ空の下なのに
 2月末の朝、暖かな日差しに包まれあまりの気持ち良さに空を見上げた。
太陽の光がやわらかかった。庭先にはクリスマスローズ、ハーデンベルギア、中国桜と「暖かくなったね~」と言わんばかりに咲き誇り、心満たされ一日がスタートした。
そして一日が何事もなく終わるはずだった夕刻の事。

地下壕にかけ込み「爆音で目が覚めた。これが戦争なのね。死にたくない」と目に涙し怯える少女の映像が飛び込んで来た。きっと世界中の人が目にしたでしょう。それをまるで映画でも見るかのごとく食事する茶の間に飛び込んで来るのだから・・・現実同じ日に私が見上げた空とはまるで違う空がそこにはあった。
普段着のまま木製の銃を持ち射撃の練習いや訓練の老若男女。自国を守らんと立ち上る姿は昔テレビで見た戦争中の日本の映像。手ぬぐい、はちまき、割烹着にもんぺ姿の婦人達が竹槍持ってワラ人形を刺す姿。それと重なり心が重く、さすがに食が通らなかった。
と同時に101才、亡くなる3ヶ月前まで活動され生涯現役孤高のジャーナリストむのたけじさん(1915~2016)の事を思い出していた。終戦時に日本の政官界の中枢に近く、時代のうねりを目撃した人は彼だけだと言われたが彼は新聞記者時代2社の新聞社が力を合せたらあの戦争は止められた!とそれを悔いて退社。亡くなるまで平和の言葉を発信し続けた。

 ジャーナリズムは歴史の日記帳。過去に何かがあるから今現在はこうなっていて明日はこうなるだろうと、社会現象の原因を明らかにしながら誤りなき明日を作るべき努力をするのがジャーナリズムと語り、ジャーナリズムは世の中を変えて行く力になる。戦争を止められるのはジャーナリズムの力だと最後までその力を信じておられた。

今のこのロシア侵攻を見た時に彼は何と言うのだろう?
私はこうなる前に何か発信されていたのではとさえ思う。インターネット、SNSの発達により、誰もがジャーナリストもどき、個人として情報発信が出来るが、その映像は痛い。子供が、老いた人が思い荷を背負い右往左往逃げる様。そこにはマスク姿が少ない。忘れてはならないコロナ、パンデミックの最中なのだ。
それ以上の苦を与えないで欲しいと神に祈る事しか出来ない。

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(宮本佐代子)
 
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