みやもっちゃんのひとりごと
【みやもっちゃんのひとりごと No.178】
2024-02-06
おばさん怒っております
93年近い母の人生で何十年も前の話を、
昨日あったかの様に話す母。初めての出産
で女児を授かり(私の事)嬉しくてたまら
なかった母。田舎で親戚が集まり一歳のお
誕生日のお祝いをして下さった席での出来
事らしい。
よほど辛かったのでしょう。悔しかったの
でしょう。
「めはぐりぐりしていて鼻は天井向いて雨
水がたまりそうやね。あんたに似て!よか
よか○○家の子供は将来見やすうなるやろ
うけん」
愛おしくてたまらない我が娘と我が容姿を
親戚のおじさんに人前でけなされてしまっ
た21歳の若き母。男性でましてや嫁ぎ先の
親類ともなれば反論なんて出来るはずもな
く笑いでごまかすしかなかったらしい。
母のごとく心に深く残ってるんですよね。
皆さんもこんな経験はありませんか?
何でこんな事を思い出したかと言うと、
記憶に新しいあの無神経極まりないご高
齢の政治家Aさんが、公の場で女性大臣
をおばさんと呼び、容姿を揶揄したから
です。
私もおばさん‼頑張ってるおばさんが珍
しい事かのように、そして見下しバカに
したかの様な言い回しに唖然としてしま
った。なのに言われたご本人は私と同世
代。忖度なのか大人な対応?とやらでス
ルーされてしまった。
私はこの双方のリアクションが残念でな
りません。彼女は世界を相手に仕事する
お立場の人間なはずなのに、この対応で
良かったのかしら。「人にはさまざまな
考えがあるから・・・」でくくって、何
でも口に出していい事を許したのです。
その数日後Aさんは言った言葉を撤回し
ますだって!怒り超えて笑えてしまいま
した。
私は父親から「言葉は一言でも口に出し
たら消せないから、気を付けて使いなさ
いよ」と厳しく躾られたもんです。男女
間の不均衡をなくすべく、SDGs活動(
No5と10)を国民に強いてる今この期に
及んでの事件。政治家自ら日本の愚かさ
を世界に露呈してしまったのです。胸の
SDGsバッジはお飾り?こんな国ですも
の。ジェンダーギャップ指数(何度かひ
とりごとでも書かせてもらった)も世界
146ヶ国中、116位から昨年は125位へ
またまたランクダウンしたのも分かる様
な気がします。グローバルな社会を目指
し進んでるつもりの日本は逆行してませ
んか?
言葉はナイフにも毛布にもなるんです。
互いに気を付けたいものです。
保険という毛布で皆さまの人生を包む。